ドキュメンタリー

ヴィーガンは世界を救う?ドキュメンタリー映画「Cowspiracy:サステイナビリティ(持続可能性)の秘密」

2017-07-03

一つ前の記事で紹介したドキュメンタリー映画「What the health 健康って何?」(2017)と同じ監督キップ・アンデルセンとキーガン・クーンの作品、「サステイナビリティ(持続可能性)の秘密」です。
本作は2014年の作品で、あのレオ様ことレオナルド・ディカプリオが、エグゼクティブプロデューサーとして名前がクレジットされている話題の一作。

先に「What the health健康って何?」を観たアテクシはそのまま、立て続けにこれを観てしまいました。

居ても経っても居られなくなってしまって‥

(「What the health 健康って何?」の記事はコチラ

こちらの作品は、地球温暖化が叫ばれる中、環境保護の為に本当に私達が必要な事は何だろう?と監督が探ってゆく内容となっています。

 

地球と人間が仲良く永遠に暮らす為にはどうしたらよいのか? 
環境保護活動に取り付かれ、リサイクルや、マイカーを卒業して自転車移動をしたり、節水&節電を試みたり、できることを生活の中でとりくんでいったというキップ監督。しかしふと気付く。
もしかしたら「人類全体が意識を変えても地球は救えないかも」と‥。
「自分が取り組んでいることを全員がやったとしても、もしかしたら地球温暖化は防げず世界は救えないのでは?」そう思ったキップ監督は、自分が見逃しているかもしれない「何か」を探し始めました。

 

 

そんな時にキップ監督の目に留まった記事が、国連の「温室効果ガスの排出量は運輸関係よりも畜産関係の方が多いらしい」との報告内容でした。
つまり、乗用車やトラック、鉄道、船、飛行きの合計よりも、家畜が大量メタンを排出しているとのこと。
しかもその影響力は、家畜は車両の86倍だと言うのです。
化石燃料よりも環境に悪質な原因を見つけたキップ監督が、リサーチを進めてゆくと、家畜は地球温暖化の主要因なだけでなく、環境破壊に繋がる資源消費の最先蜂だった‥。

そこで主要な環境保護団体のHPを見てみるものの、畜産業の内容は一切公開されていませんでした。
環境の為に家庭での水節約が推奨される中、家畜を育てる為に必要な水の量は、家庭内消費の非ではない。
そして家畜の排出による公害。主要の環境保護団体の代表にインタビューを試みるが、ほぼ断られるか、質問をはぐらかされてしまう。
そして探ってゆくとそこに見えてくる「政府の政策」や「資金調達」の影が‥。

決して人ごとではない、私達の日々の食生活と繋がっている地球の環境問題。動物を絞めるシーンや、ゴミ箱に捨てられているシーンは、思わず涙がでてしまいました‥。

私達の口に入る前に、これまでもあったであろう「普通の」風景なのですが、そこを見ないまま、無自覚のまま、彼らの肉を食べていた自分自身の現実に改めて胸が痛くなってしまいました。

決して「知らなかった」では済まされない程、私達の生活に深く根付いている食生活を、今後どの様に変えてゆけるのか。それは「どう生きてゆくのか」という深い問いとともにあります。

既に別の理由でライトなベジタリアンになっていた私ですが、キップ監督の本作と「What the health 健康って何?」の2本を観て、ビーガンになろうかなと本気で考えはじめてしまいました‥

そんな作品でございました。

 Netflixにて視聴できます♪

 
 


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