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映画

「自由になりたい!」その先にあったものは‥?
映画「レディ・バード」

2019-01-16

 

昨年はすっかり「マギーズ・プラン」や「フランシス・ハ」でグレタ・ガーウィグ姐さんの魅力にマイってしまった私。彼女の初監督作品で話題の「レディ・バード」、今回やっと観れました!

 

 

© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.

 

田舎町で多感な時期を過ごす主人公クリスティンは、自分の持っているもの、持っていないもの全てが自分を不幸にしているような気がして毎日苛立っている。住んでいる土地も、家も、家族も、母親の態度も、学校も、何もかも自分を満たしてくれない。彼女は自分の名前さえも気に入らず「レディ・バード」と周囲に呼ばせる始末!

 

© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.

 

レーディ・バード演じるシアーシャ・ローナンの演技が、どこまでも光っている本作。アカデミー賞女優賞にノミネートされたというのも納得です!

 

© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.

 

肌の荒れ具合も、とってもティーンらしくて好感が持てます(笑)

 

 

© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.

ファッションもグレタ姐さんテイストが感じられ、ダサカワでお洒落。

 

© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.

 

お金持ちのBFができたら‥素敵な初体験ができたら‥イケてるクラスの子と仲良くなれたら‥成人して今まで出来なかった飲酒やポルノ雑誌を堂々と買えたら‥BFとプロムに行けたら‥田舎を離れて都会の大学に行けたら‥自由になれたら‥。もっと今よりも幸せになれるのに!そして、幸せになるためだったら、嘘だってつくし、自分以外の誰かのフリもする!レディ・バードのひたすら幸せを自分の外側に求め続けていく姿は、かつて人生のどこかで経験したことがある人もきっと多いのでは‥!

 

 

© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.

 

本作のメインテーマでもある、母と娘の関係性。これまでも多くの映画で描かれてきた普遍的なテーマの1つではありますが、本作の大きな魅力は、やはり30代前半の女性監督によるオリジナル脚本である、という点だろうと思います。会話のやりとりが生々しいです!

本作の表面だけを観れば、確かに「多感な時期を過ごす少女のありふれた青春映画」というふうにも一見くくれてしまうかもしれません。しかし、本作で描かれている「少女」は、長年映画界において(特にハリウッド映画)男性目線によって描かれ続けてきた「少女像」とは一線を画したユニークなキャラクターでした。

 

 

 

 

© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.

監督姿も板についている、グレタ姐さん。

 

© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.

 

若手の役者さんたちがグレタ姐さんに心を開いている様子が、

 

© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.

 

オフショットからも伝わってきます。

 

 

 

© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.

 

本作は終始コメディー要素がちりばめられた、明るくポップな構成。決して深くストーリーの何かを掘る事もなければ、重く語る事もない、とてもライトな作りの映画なので、昔の映画の構成に慣れている映画好きにとっては、何かが物足りない!と感じる人や、サラリとしたテンポ感にちょっと拍子抜けしてしまう人もいるかもしれません。でも、日々大量の映像や情報に溢れた中で育ち、SNSに慣れ親しんでいるグレタ監督の世代やそれよりも若い世代にとっては、とても取っ付きやすい内容なのではないかな、と感じられました。そういう意味では今という時代感覚を内包している作品であると同時に、米映画界の世代交代の風をも感じさせる1作でもある気がしました。

 

 

© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.

 

『かつて「少女」「少年」だった大人が見て、昔の痛みやほろ苦さを味わう映画』というよりも、今まさにレディ・バードのような多感な時期を迎えている子たちにとって、より多くの豊かさが得られる映画ではなかなと、個人的には感じました。映画史に新しいページが加わった、そんな1作だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

▶ 映画『レディー・バード』は現在、オンラインでは下記で観れます🌟

 

 

 

 

 

 

正直言うと、劇中で流れている時は「ちょっとうるさいなぁ‥」と耳に障った音楽たち。恐らく、映像を通して伝わって来るキャラクターたちの感情の起伏が既に激しかったため、更にこういうドラマティックな音楽が重なると、個人的にはくどい‥!と思ってしまったのかもしれません。でも、こうして1枚のアルバムとして改めて聴いてみると、実は1曲1曲がとてもリッチで、全体的に明るくて素敵なプレイリストになっています。Apple Music で聴けます🌟