アニメ

今観ても楽しい!オカルト要素たっぷり♡アニメ「天空のエスカフローネ」

2020-01-15

昔好きだったものを、大人になって観てみたらどう感じるのか?

そんなキャンペーンを個人的に発動中の私は、今回、10代の時に見て「面白かった!」という記憶が強く残り続けているアニメ「天空のエスカフローネ」を再び観てみました。

このアニメがキッカケで知った声優の坂本真綾さんは、今でも新譜をチェックするほど大好きなアーティストの1人でもありますが、本作を観るのは約20年弱ぶり(ゾ‥)。

確か異世界にトリップしちゃうお話だったような‥??

そんな、ストーリーもうろ覚えの状態で、久しぶりに観てみました!

 

 

あらすじ ↓

”高校一年生の神崎ひとみは、占いを趣味とする、ごく普通の女の子だった。
だがある日、不思議な幻覚を見て、その運命は大きく変わることになる。翌日、夕暮れ迫る校庭で、ひとみは憧れの先輩に恋を告白する。その時突然、剣を構えた少年バァンと巨大な竜が出現!
それはまさに彼女が見た幻覚の異世界の住人だった。

 竜の攻撃に苦戦していたバァンは、ひとみの助言によって竜を倒すことができた。
しかし、次の瞬間、新たに出現した光の柱によってひとみはバァンとともに異世界ガイアに転移してしまったのだ!

 異世界ガイア……それは天に地球が浮かび、人間とともに獣人や竜が住む、異次元の世界だった。”

 

 

 

制作は1996年の本作。

私が初めて鑑賞したのはそれよりも後、確か2000年過ぎた頃だったと思います。

そもそも正直メカモノが苦手だった私なのですが、下記のインタビューによれば、何やら赤根監督の思惑通り、うまーく少女漫画要素に乗せられていたようです(笑)

 

”本作が作られた経緯として、赤根監督から「当時は“ロボットは男の子しか見ない”ものだったけど、女の子にも見てもらいたかった。
だったらロボットもの+恋愛要素を入れればいいんじゃないかと思ったんです」と話します。
初監督で新たな挑戦を込めた『天空のエスカフローネ』。
しかし、某・美少女戦士が流行っていたため、プロデューサー陣の要望でひとみが超能力を使った設定も候補として挙がっていたそうです。
「それだと少年漫画だよね」という結論を持った赤根監督は、もう一度作品に向き合い、少女漫画のテイストを盛り込んだ設定へ軌道修正していきました。”

 

 

 

 

主人公のひとみが、ショートカットで陸上部でいつもスニーカーっていう設定が、すっごく女子のハートを掴んでいる気が!

バァンを助けようと、落ちたら死んじゃうような高さにある溝を、走り幅跳びのジャンプで飛び越えちゃうひとみちゃんは、今見てもしびれます♡

しかも、3人の男の子の間で優柔不断にフラフラしちゃう、自分の気持ちがよく分かっていないあの感じ、すっごく十代特有の(?)情緒不安定な設定で、妙にリアル。うまい!

 

 

このいかにも、まっすぐな少年!って感じのバァン王子の純粋さは、今見ても可愛くて魅力的♡

 

 

それにしても、改めて今回観てみてびっくりしたのが、超オカルト要素満載なお話&設定であったという事実‥。

タロットカード、ダウジング、ヴィジョン、古代アトランティス、そのアトランティス人たちが「想いの力」を使って創造した惑星「ガイア」、そこにテレポートしちゃう主人公、ニュートンを連想させるアイザックという名の鍊金術師‥などなど。

 

製作陣の方々が、かつてのオカルトブーム時に多感な時代を過ごしていたということ、そして無意識にこういう世界観のアニメを幼少期に見て育った私は、スピリチュアルなことに今も興味津々‥。

なんか不思議なループ像が見えてきて、ちょっと怖いなぁ‥なんて思ったり、思わなかったり(笑)

 

 

 

いや〜しかし、当時主人公の神崎ひとみと同じ年だった、高校生の真綾さんの声が初々しくて&相変わらずとっても上手な演技で、さっすが真綾さーん‥!

 

 
 

そして勿論、他豪華声優人の方々の演技も、とにかく素晴らしいー!の連続でした!

 

特にエキセントリックなディランドゥ様と

 

天使のように可愛いシド王子を演じた高山みなみ姐様は、圧巻の存在感でした!

 

高山みなみ姐様の老若男女を演じ分けるその豊かな才能に、改めて脱帽‥!!

 

 

実は10代の時に初めてエスカを観た際、一番私の心をつかんだのは、この狂気の塊ディランドゥ様でしたが、約20年ぶりに再鑑賞しても尚、私の心を捉えて離さなかった‥というビックリな事実。(色んな意味で)

いや〜唯一無二のディープなキャラクターです‥!(変態)

 
 

 

セル画で描かれた絵はとにかく美しいし、キャラクターたちの動きもカッコいいし楽しいし、音楽も菅野よう子さんサスガデスー!の連続で、もう耳と目を「快」の感覚でたっぷりと満たしてくれる、素晴らしいクオリティーの作品でした。

 

 
坂本真綾さん菅野よう子さんのゴールデンコンビ誕生の曲!

すべてはここから始まった、と思うと感慨深い‥。

 

 

 

 

近年のアニメを語れるほど私はアニメ通ではありませんが‥

それでも、ゲームやアニメ、映画などがこぞって追求している「リアルな表現」が決して持つことができない、ファンタジー表現の中だからこそ描ける「リアリティ」っていうものが、エスカフローネの中にはあるように感じられました。

 

そして何と言っても、制作者側の作品にかける愛や情熱!

それが随所随所でビシビシ感じられ、人によって丁寧に思いを込めて創造されたものは、時間が経っても決して色褪せないのだと、改めてそんなことも感じました。

 

 

10代の頃に観た時は、全然その魅力が分からなかったアレンさんの王子様キャラクターでしたが、今回観てみたら、その繊細で複雑な心の影に気づくことができたり

 

実は、大人な展開が入っていたのだと知ったり(今更)

 

同じくよく分からなかったドライデン兄さんのダンディーな魅力にも、20年越しでやっと気づくことができたり(笑)

 

清々しかったミラーナ姫の覚悟も、10代の頃は全く意味が分かってなかったなぁと痛感してみたり。

 

メルルのバァンを想うまっすぐな優しい気持ちとかも、今見ると全然違った風に感じられたり。

 

 

「闘うこと」が何を生み、「対立」が何によって生まれるのか。

守りたいものを守るにはどうしたらよいのか。

そして人を愛するって、どういうことなのか。

そういう普遍的なテーマが描かれていたことに、ハっと気づかされたり。

 

子どもだった私はストーリーをただ表面的に楽しんでいて、全然その奥にあったものに気づいていなかったなぁ‥‥(遠い目)

 

 

 

今回大人になって改めて鑑賞してみて痛感したことの1つに、このアニメは、大人の私に向けては作られてはいない、という事実でした。

(アニメって、そういうもの??💦)

 

10代の頃は全く気づけなかったけれど、このアニメは、大人たちから多感な若者たちへの、「闘いは闘いしか生み出さないよ」「未来は自分たちで作るんだよ」「愛って、こういうものだよ」という、優しいエールや愛の理想論のようなものが、含まれているように思いました。

そしてその中には、輝かしい未来と可能性を持っている若者たちに対する、どこか羨望の眼差しのようなものも、ちょっぴり含まれているようにも感じられました。

 

 

 

ラストの、バァンとひとみの関係は、昔観た時は「切ない〜!(涙)」と随分悲しく感じた記憶があります。

それは2人は離ればなれになって、もう(同じ物理空間では)会えないんだと思ったからなのですが‥。

ところがどっこい、何故か今回改めてエンディングシーンを見た私は、「あ、この2人はまた会える気がする!」と、妙に明るく感じられたのでありました。

あれれ??

20年経って、大人になったんじゃなかったの、私‥‥??(苦笑)

 

エスカ20周年のイベントの際に、真綾さんも

 

”「私は子どもだったから、ラブストーリーって二人が最後にくっつくんでしょ? って思っていたんです。“おばあちゃんになっても忘れないよ”ってなんで言えるんだろう? って。でも、大人になってわかりましたよね」” 

”「ひとみは『不思議の国のアリス』的な思い出を胸に秘めながら、現実の世界を生きていくようになるんだなって、今になって“実感”しました」”

 

と語られていましたし、その後制作された映画版のエンディングから考えても、恐らく制作者側としても、「2人は会えない」という設定なのかもしれません。

例え「物理的に会えなくなっても、いつでも会いたいときには一緒」という意味では、二人の心はずっと繋がり合っているし、そういう意味では共に生き続けるのだと思うし、別に一緒に居続けることだけが愛でもないとも思います。

きっと、本作のメッセージも、そこにあるのだろうとも思います。

 

 

 

でも、本作のストーリー全体を通して語られていた「運命はまだ決まっていない」「未来は自分たち次第だ」というメッセージは、沢山の未来の可能性をラストシーンに残しているような気がしたのです。

そこには勿論「会えない」未来もあると思うし、「会える」未来もあるのだろうと思うのです。

もし、今すぐではなくても、二人が(物理的に)また会いたいと、いつかの未来で思ったとしたら、それはきっと叶うんじゃないかな、と。

もし万が一、時が経った後に、一緒に居たいと思うようなことがあったら、一緒に居ることを選ぶことも、もしかしたらあるんじゃないかな、と。

 

 

でも一体どうやって会うのよ?!

2人を繋げていたダウジングのペンダントを、ひとみはバァンにあげちゃったじゃない?!という、ごもっともな疑問も残りますし、またそれを解決する具体的な解決法も私にはさっぱり分かりませんが、まぁ、でもそこは‥

 

すべてが可能なアニメの世界だし?(笑)

 

きっとどうにかするでしょ、2人で!

‥などと自由に想像できるくらい、約20年という時を経て、私は(色んなことを無視して)随分と厚かましくなりました(笑)

 

 

こんな風に、勝手に視聴者があれこれ想像できるように、結末を断定的に決めつけずに、余白を残した終わり方にしてくれた制作者様方に心から感謝です🙏

 

 

オカルト好きな方にも是非おすすめしたい、名作です♡

 

 

”「強く願えばね、いつかその想いが星に届き、星が最後の力を貸してくれるの」‥‥‥。ひとみの祖母がひとみに語ってくれたというこの言葉は、多くの暗示が込められている。想いの力で創られたガイアは、人の想いに感応しやすい惑星だとしたら‥‥‥。人々がピュアな心を持ち続ける限り、ガイアは人々にとって美しい故郷でありつづけるだろう。”

「天空のエスカフローネ」完全収録Memory of gaeaより

 

 


 

 

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(*上記は2020年10月15日現在の情報です。詳しくはオフィシャルHPにてご確認下さいませ

 

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私は懐かしくて、ついついこんなものまで買ってしまいました‥(笑)

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オカルト好きに楽しんで頂きたい作品♡





忘れられた過去をたぐり寄せる「かみさまとのやくそく〜あなたは親を選んで生まれて来た〜」
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渋谷のアップリンクにてロングランで上映中の本作。作品の内容が内容なので、赤ちゃんもオッケーの上映会だった様で、前でも後ろでも赤ちゃんがの鳴き声が時々バックミュージックで流れつつ(笑)、他の映画館では中々味わえないアットホームな雰囲気に包まれながらの鑑賞でした。受胎記憶を持つと言われる子供たちを研究している荻久保則男氏が中心となって作られた本作。実際に子供たちがそれぞれの受胎記憶を語るシーンは、自分ももしかしたら持っていたかもしれない記憶の様な気がして、聴いていて少し懐かしいような、不思議な気分になりました。印象的だったのは、インタビューしている方たちや、周りにいる大人の方、ご家族の方々が、子供たちの話を聞いて本当に幸せそうに喜んでいる姿でした。 どんな法則や力が働いているのかは、本当の所は私たちの計り知れない部分にあるのかもしれません。インタビュー内でこどもたちが「かみさま」と読んでいる存在も、もしかしたら「かみさま」ではないかもしれないということ。彼らが知りうる言葉の中では「かみさま」が適切だったかもしれませんが、言葉よりも、その裏にある「概念」のほうに、もう少し思いを馳せてみたいな、と個人的には感じました。 私たちの既成概念を超えた「何か」や「存在」を感じる事が出来る作品でした。