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映画

私達の人生がそこにある映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

2017-05-17

あらゆる創作物には制作者側の意図があり、そこには彼らの思想や哲学が流れています。「どの様に表現するのか」は、表現者が選択するさまざまな媒体や表現手段、技法によって異なるところが本当に面白いな〜とつくづく感じております。

 

 

マット・デーモン製作の本作。過去によって固く心を閉ざし、かつて住んでは町マンチェスターから離れて生きているリーと、マンチェスターで高校生活を満喫しているパトリック。リーの兄でありパトリックの父が亡くなるところからストーリーが始まります。

 

唯一の身内である父親を亡くし、後見人が必要な高校生のパトリック。しかし、兄の葬儀のためマンチェスターに一時的に戻って来たリーは、過去の思い出が詰まったこの地でパトリックと再び暮らす気には到底なれません。一方のパトリックも、充実したマンチェスターでの生活を手放して、リーが暮らす町へ引っ越すことが考えられません。物語が進んでゆくうちに、次第にリーの過去が明らかにされていくのですが、それぞれ理由は異なれど、自分が持っているものを「手放せない」2人の男たちは、これからも生きてゆく為に選択を迫られます。

 

 

この「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は、色んな意味で、とても静かな映画です。よく用いられる表現方法の1つに、「制作者側の哲学や正義を、登場人物のセリフにして語らせる」というものがありますが、この映画にはそれがありません。ストーリー自体も決して鑑賞者に対して押し付けがましくなく、私達に「正しい生き方」を説くこともなければ、「新しい生き方」を提案することもありません。また、「あなたたちは、どう生きるべきなのか?」という疑問を残したり、「あなたはそのままで良いのか?」と考えさせたりもしません。ストーリーの終わり方も、「何かが解決してスッキリした!」という、決定的な「着地地点」は存在せず、彼らの人生がその後も続いていくところで、静かにフェイドアウトしていきました。

 

ただただ、キャラクター達が自分たちの人生を生きている様子を描いている眼差しはとても優しく、そこに存在している、そのままの1つの命と1人の人生を静かに肯定することで、その他のすべての存在を肯定するような、とても温かさと強さを感じる映画でした。

 

主人公を演じる俳優ケイシー・アフレックの演技も素晴らしく

 

ミシェル・ウィリアムズも相変わらずの名演技で、まるでドキュメンタリーを見ている様な気分でした。

 

 

無言の静けさの中に、制作者側の優しい意図が隅々にまで感じられる、そんなとても素敵な作品でした。

 

ところで、本作で知ったのは、ケイシー・アフレックがベン・アフレックの弟だったということ‥!し、知らなかった‥。確かに、髭を剃ったら、2人は似ているかも‥??

 

 

実は当初、この作品は主演&監督もマット・デイモンがする予定だったそうですが、スケジュールの都合がつかなかった為、裏方のプロデューサー業に徹したとのこと。マット・デイモンと、ケイシーの兄ベン・アフレックは、幼なじみで親友なので、弟のケイシーに役が回ってきたのも、もしかしたら自然な流れだったのかも‥??

 

それにしても、ベン・アフレックとマット・デイモンの2人を検索すると、何だかとても仲良しな写真がいっぱい出てきます♡

 

若かりし2人がオスカーを一緒に受賞してから、もう随分時間が経っていますが

 

相変わらず仲良しなご様子で♡

 

微笑ましい♡

 

ケイシーがオスカー受賞した時も、お兄ちゃんズ(マットとベン)が揃って祝福するシーンも♡

 

 

更にもう1つ。もう既に離婚してしまいましたが、ケイシーの元奥様は、なんと故リヴァー・フェニックス&俳優ホアキン・フェニックスの妹サマー・フェニックスだそう。ケイシーとホアキン・フェニックスは元々親友で、2010年にはとんでもドキュメンタリー映画「容疑者、ホアキン・フェニックス」をケイシーが監督している仲だそうですが、元奥様との出会いもホアキン繋がりだったとのこと。

 

かつてはセクハラ事件等もあったそうですが、真相はいかに‥。とにかく本作のケイシーの演技はとっても素晴らしかったので、個人的には次回作も楽しみな俳優さんです。