ドキュメンタリー

忘れられた過去をたぐり寄せる「かみさまとのやくそく〜あなたは親を選んで生まれて来た〜」

2017-05-18

渋谷のアップリンクにてロングランで上映中の本作。作品の内容が内容なので、赤ちゃんもオッケーの上映会だった様で、前でも後ろでも赤ちゃんがの鳴き声が時々バックミュージックで流れつつ(笑)、他の映画館では中々味わえないアットホームな雰囲気に包まれながらの鑑賞でした。

 

 

受胎記憶を持つと言われる子供たちを研究している荻久保則男氏が中心となって作られた本作。実際に子供たちがそれぞれの受胎記憶を語るシーンは、自分ももしかしたら持っていたかもしれない記憶の様な気がして、聴いていて少し懐かしいような、不思議な気分になりました。印象的だったのは、インタビューしている方たちや、周りにいる大人の方、ご家族の方々が、子供たちの話を聞いて本当に幸せそうに喜んでいる姿でした。

どんな法則や力が働いているのかは、本当の所は私たちの計り知れない部分にあるのかもしれません。インタビュー内でこどもたちが「かみさま」と読んでいる存在も、もしかしたら「かみさま」ではないかもしれないということ。彼らが知りうる言葉の中では「かみさま」が適切だったかもしれませんが、言葉よりも、その裏にある「概念」のほうに、もう少し思いを馳せてみたいな、と個人的には感じました。

私たちの既成概念を超えた「何か」や「存在」を感じる事が出来る作品でした。