幸せとはどこにあるのか。
フランスの精神科医フランソワ・ルロールの小説『幸福はどこにある 精神科医ヘクトールの旅』を原作としているこの映画は、コメディー映画なのですが、どうしても頭にチラつくのはMrビーンの姿(笑)
正直お腹を抱えて笑える!という類いのコメディーでは、個人的にはなかったのですが、
キャラクター設定が丁寧で、みんなそれぞれ変なキャラクターでも、そのまま普通に「そういう人」として描かれている視点が、個人的にはとても好感が持てる映画でした。
そうそう、みんな変よねー!って(笑)
ストーリーは、タイトルのとおり、主人公の精神科医ヘクターが「幸せ探しの旅に出る」という、決して真新しいものではありません。(結末も、もう観る前から分かってる様な、内容ですし!笑)
ベタな演出や、やや説教臭い部分も多く、「アイタタタ!」と思うところも勿論あるのですが、
しかしながら、いい年した精神科医が思春期の子のように「人生の意味は?」「幸せは?」と探しに行ってしまうところや、
まだ籍は入れていない彼の恋人のキャラクターや奇妙な(そして微笑ましい)2人の習慣、エピソード、
また異国の地でヘクターが出会う人々やそのエピソードには
どこか一定したピュアさがあるのです。
「大人の恋」とか「大人の生き方」とか
そういう立派なものじゃなくて、
決して背伸びをしない、素朴な「何か」がもしかしたら垣間みれるかもしれません。
それは、「他の人のフリをして生きなくったっていいんだよ〜」っていうメッセージが、映画全体に流れている様に感じました。
しあわせはどこにある(字幕版)
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