キーラ・ナイトレイが主演する映画「はじまりのうた」 は、
ストーリー的には決してに真新しい題材ではありません。
長年つき合っているミュージシャンの彼氏が大きなレーベルと契約を機に、2人はNYへ越してくる。
学生時代から一緒に音楽を純粋に作って来た2人だったが、彼のメジャーデビュー後、2人の関係にも変化が訪れる。
ツアー旅行から帰って来た彼は、他の子に心変わりをしたことを告げる。
失恋してしまったキーラ演じるグレタは、
学生時代からのミュージシャン仲間でNY在住の子の家に転がり込む。
落ち込むグレタを励まそうとする友人は、自分が演奏するバーへ連れ出し、
予告無しで彼女にステージへと立たせる。
このステージは盛り上がらなかったが、そこにたまたま居合わせた
やはり失意のどん底にいたマーク・ラファロ演じる元プロデューサーが彼女の才能に惚れ込む。
そして2人はCD契約するために、一緒にデモテープ用のアルバムを手作りし始める‥
何て事の無い、本当に、お決まりの様なシナリオなのですが、
終始とてもキラキラしている、全体的に明るくポジティブな気持ちのよい映画でした。
ありふれたストーリーでも、
「onceダブリンの街角で」アカデミー賞を受賞してるジョン・カーニー監督の腕はさすがで、
終始飽きさせない様に、目にも耳にも楽しめるよう上手に構成されてるし、
NYを舞台に、皆でワイワイしながら純粋な思いで作品を制作する楽しさとか伝わって来て、
とても楽しめる内容になっていました。
映画に出てくるキーラのファッションも、とても可愛いです。
私はファッションスナップで、キーラの私服を時々見かけているのですが、
まるで彼女の私服を着てる様な今回の映画の衣装で、
グレタを演じている、というより、
そのままのキーラが映っているような気がしてしまいました。
でも、脇を固めてくれているマーク・ラファロの演技が素晴らしかったり、
マルーン5のアダム・エヴィーンも好演だったり、
あと映画の構成も上手だったので、大きく違和感としては残っていなかったのですが、
ひょんなことから見かけた本作を撮ったジョン・カーニー監督の記事では、
彼が「キーラは自分を隠そうとしていた。それでは俳優になれない」と
かなり辛口な発言している内容がありましたが‥。
そういえば以前、「愛と恋の測り方」(Last Night) や「ラブアクチュアリー」を観たときと、
確かにどれもいつも同じ印象だな〜と思いながら観ていたけれど‥(ファッションのテイストも似てる‥??)可愛いくて華があるから、個人的にはあまり気にしなりませんでしたが(笑)
ここで思い出されるのは、同じくファッショニスタとしてよくスナップに登場する、
ケイト・ボスワースも、確かに似た様な印象。
映画のフレームに入ってくると、キャラクターが入って来ました、というよりも
どうしても、ケイト・ボスワース様が入って来ました!という印象で、どこか画面から浮いてしまう‥。(大好きな女優さんの1人ではあるのですが)美人でスタイルも整ってるし、華もあるから、余計に目立つのかしら‥??(関係ない‥??)
ケイト・ボスワースは旦那さんのマイケル・ポーリッシュ監督と2人で
JewelMintと夫婦コラボした旅行シリーズプロモビデオや
TopShopの広告とか撮っているのですが、
そのどれもケイトを彼以上に綺麗にとれる人はいないんじゃないか!ってくらい綺麗で、
個人的にとてもそのスタイルもケイトと旦那さんのセンスも好きなんですけれど、、、。
そういえば、映画「るろうに剣心」や「3月のライオン」を撮った大友啓史監督は自身の本の中で、
以前、俳優についてこんな風に語られていました。
”「役者というのはどういう仕事だと思いますか?」と聞くと「人に感動を与える仕事です」と答える人がいます。確かにそういう側面もありますが、でもそれは、正確に言うと間違っています。役者の仕事とは実はとてもシンプルで、ある人物の役を演じることです。演じる者の「我」が消えて、その役にまさになりきり、役の感情と同化した瞬間に、僕らはその俳優が演じる世界に引き込まれます。見た人が感動するかどうかと言うのは、俳優が役を演じた際に起きる結果です。覚えておかなくてはいけないのは、役を無心に演じるための極めて具体的なテクニックだけなのです。”
キーラ・ナイトレイの俳優としての演技力うんぬんは取りあえず置いておいても(?)
個人的には気軽に楽しめる明るい映画でした♪
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