「持たない幸せ」「シンプルな暮らし」など、日本でも大人気のミニマリズム。
様々な本が出ていて、有名ですよね。
”幸せになりたくて買ったのに、
全然、沢山の物達は自分を幸せにしてくれなかった”
”もっとお金を稼ぐ事、成功する事を目指していたけれど満たされなかった”
そんな経験を持つ2人が、物を捨て、
本当に必要なものだけを持つ様になったら、以前よりも幸せになった経験をもとに
本を執筆したとのこと。
本作品はその本のプロモーションの旅を主軸に、
ミニマリズムの生活を送っている様々な人々のインタビューなどを交えたドキュメンタリー作品です。
彼らの主張は、消費行動や資本主義に対抗するのではなく、
ただ、自分の行為を「意識化すること」や「意図して選択すること」が
どれだけ自分の充足感と繋がっているのか、という事だったように感じました。
実際に何人かの家が紹介されていたのですが、
必要な物だけを置いた空間は、とてもスキっとしていて、綺麗だな〜と思いました。
ミニマリズムは色んな生き方の中の1つの選択肢。
何に幸せを感じるのかも、人それぞれですが、
今回の作品で個人的に気になったワードは「欲」のコントロール。
「もっともっと」という私達の途方も無い欲求は、
時として、私達をいつまでも「満たされない負のループ」に連れて行ってしまうこともあるのかもしれません。
恐らく、それが物であっても、人であっても
「何か」や「誰か」に執着したり、幸せにしてもらおうと、
自分の外側に求めることは「欠乏」を引き寄せるのではないのかなと思いました。
そうではなく、結局のところ、
幸せは「自分でなる」ってことを、
何となく改めて思った作品でした。
結構軽ーく観れる作品です。
そこまでミニマリズムを意図して作っていないかもしれませんが‥