ドキュメンタリー

リーマンショックは誰のせい?
ドキュメンタリー映画「インサイド・ジョブ」が浮き彫りにする怖い世界‥

2017-10-26

 

リーマンショックは何故起ったのか?

世界不況の原因と、その背景にある金融システムを、関係者周囲の人々(本人たちは取材を断っている)へのインタビューによって迫ってゆくドキュメンタリー作品「インサイド・ジョブ INSIDE JOB」(2010) 。

 

ナレーションは俳優マッド・デイモンがつとめ、アカデミー賞ドキュメンタリー部門を受賞した本作。不安定な金融システムの中で関係者たちが行って来た詐欺同然の行為だけでもショックですが、更に決して法では裁かれない様子や、原因を作った人達は政治における重要なポジションに居座り続けている‥という、なんとも恐ろしい図が描かれています。

 

本作の中に女性は本当に数える程しか出て来ず、金融界が、そして政治が、いかに男性中心の世界と、彼らの欲望や夢で出来ているのかを痛感させられます。ビックリするくらい、カサカサしたおじさんばかりが出て来ます‥。

 

 

 

 

 

 

 

数少ない女性へのインタビューの1つには、ウォール街にある売春会社がありました。リーマンブラサーズ会社など大手金融会社は、経費で使われているそう‥

 

 

 

嘘と欲望と、お金と、権力と、膿みにまみれたシステムと。

見ていて決して気持ちのよいドキュメンタリーではありませんが、本作で描かれている資本主義の世界は、私たち1人1人の生活と繋がっているということ。ちょっと観賞後はモンモンしちゃいましたが、お金や欲望について色々考えるキッカケをくれた作品でした。